第38回日本脳腫瘍病理学会 [The 38th Annual Meeting of the Japan Society of Brain Tumor Pathology]

ご挨拶

第38回日本脳腫瘍病理学会

会長 松野 彰

帝京大学医学部 脳神経外科学講座 主任教授

このたび、第38回日本脳腫瘍病理学会を2020年5月23日(土)・24日(日)に大宮ソニックシティを会場とし開催させて頂くこととなりました。

日本脳腫瘍病理学会は、1982年にウィーンで開催された国際神経病理学会の際に、日本に脳腫瘍病理の研究会を設立しようということとなり、1984年に研究会として発足しました。その後、1997年から日本脳腫瘍病理学会として、脳腫瘍の治療と研究に携わっている脳神経外科医、病理医を中心として、神経内科医、神経放射線科医、脳腫瘍の基礎研究者も関わって大きく発展してきました。

第38回日本脳腫瘍病理学会におきましては、テーマを「脳腫瘍を分子機能形態学から診る」とさせていただきました。脳腫瘍の形態学的研究・組織化学的研究・分子遺伝学的研究、遺伝子診断・分子イメージング、ならびに画像を用いた脳機能解析などにより、より一層正確な脳腫瘍の診断と治療を探求したいと考えております。

帝京大学医学部病理学講座宇於崎宏教授と東京医科大学八王子医療センター中央検査部渋谷誠教授に副会長として、また長村義之教授(東海大学名誉教授・慶應義塾大学医学部客員教授・帝京大学医療技術学部客員教授)に顧問として、病理学的見地よりご支援を頂いております。

海外からProfessor Yong-Kwang Tu (Taipei Neuroscience Institute of Taipei Medical University)、Professor Kyu-Sung Lee(Department of Neurosurgery, Yonsei University Health System)、Professor Frederick F. Lang (Department of Neurosurgery, MD Anderson Cancer Center)をお招きし、特別講演をお願いいたしております。また、長村義之教授、柴原純二教授(杏林大学医学部病理学)に教育講演をお願いいたしております。

本学会では、さまざまな脳腫瘍についてシンポジウムやワークショップを企画し、先端的な学術発表を行っていただきたいと考えております。さらに、脳神経外科医を中心として若手医師の教育も目的として、教育セミナーの開催も予定しております。

次時代を背負う脳神経外科医・病理医・基礎研究者に積極的に参加して頂き、臨床・基礎の両方の見地から、活発な議論を行う場を提供したいと考えております。是非多くの会員の皆様と関連領域の研究者の皆様のご参加・ご発表をお待ち申し上げております。

謹白

2019年9月吉日